犬とフェレット

日記代わりに書いていきます。主に自分が読み返す用。

宝塚月組《夢幻無双/クルンテープ 天使の都》感想

今回は日本物だったので初めは観に行く予定ではなかったけど、

美弥さんの退団公演ということでやはり観に行きたいと。

 

しかし、そう思ったときにはすでに一般発売も終了。

高いけどほぼ確実にチケットのとれるライブビューイングを狙うか…

という矢先、公式HPでJCB貸切公演の追加販売のお知らせが!!

 

クレジットカードとしてはほぼ利用皆無のファミマ会員カードがJCBだったので、

即座に申込しチケットを入手。ありがとうファミマ。

 

そんなわけで、3月24日15時の回を観劇。

 

宝塚はなるべくストーリー重視で楽しみたい…と日頃思っているのに、

イケメンだらけの月組さんなので、つい今回は完全にキャラ(役者)観点で見てしまった。

 

そんなわけで役者さんごとの感想。自分の備忘録のために。

 

 

 

◇たまきち(珠城りょうさん)

人を斬っては斬っては斬りまくってしまう、冷酷な宮本武蔵。(説明が雑)

強さゆえの精神面の弱さと戦っていく、はストーリーとしてはとてもしっくりくるけど、

私の中でのたまきちはすごく純情で素直でまっすぐ、なイメージなので

こじらせてる性格がちょっとピンと来なかった。いや、お芝居だけども。

これからいろいろ観ていったら、私もいろんなたまきちに慣れてくるだろうか。

 

けど、ベースはたまきち大好きなので(やっぱりトップさんが好きじゃないと公演観に行けない!)

また観れてよかった!と思っている。

あ、でもなんというか、All for Oneのときのほうが歌う声が美しかったような…。

こちらのハードルが上がっているだけだろうか。

なんだかお声に張りがなかったような気がします。叫び声が棒読みに聞こえたりとか。でも好き。

 

 

 

◇さくらちゃん(美園さくらさん)

武蔵を慕う娘・お通。

これがお披露目公演かよ!!というぐらいラブシーンが少なかった…気の毒…笑

ON THE TOWNは観てないから、そっちではあったのかもしれないけど。

さすがに可哀想だった。キスシーンどころか、抱きしめるシーンさえないという。笑

まぁ今回はさくらちゃんじゃなくて美弥さんが主役だもんな。タイミングの問題でしょうがないだろうな。

 

さくらちゃんは歌い方には癖があるなぁ〜

少し歌詞が聞き取りにくい。

緊張のせいか、場数の問題か…

雨に唄えば』のときはそんなこと思わなかったんだけどな?

これも、観劇するこちらのハードルが上がっているせいか。

 

ショーで6人くらい男役さん引き連れてイケイケで歌ってる感じは良かった。笑

勝手なイメージだけど、さくらちゃんはこういうのが似合ってると思う。(ほんとに勝手)

 

 

 

◇るりさん(美弥るりかさん)

今回で退団されます。寂しいけど、正直実感湧いてない。

るりさんは私が見始めてからは一癖ある役が多かったから、トップになられるイメージもあんまりなかった。(私が、歴が浅いファンだからなんだろうな…)

でも絶世の美男子・佐々木小次郎が最後のお役で、すごくるりさんらしいなって思って、なんだか嬉しかった。

ショーの最後のるりさんのシーンで、周りのおば…いや、お姉様方が何人も鼻をすすり出して、

あぁ、本当に愛されていらっしゃったんだと。

るりさん、本当にお疲れ様でした。

 

 

れいこさん(月城かなとさん)

月組に来てから、なんか三枚目のお役が多くないか?笑

All for Oneのベルナルドだって悪役に見せかけて(本当に悪役ではあるけど)一番の笑いどころだったし、

カンパニーの那由多くんはイケメンだけどヘタレだったし…。

美しいれいこさんが三枚目やってるのを見ると、ものすごい高級なお肉なのにガチガチに焼いて不味くしてしまったような罪悪感がある。観てるこっちが罪悪感て何だよ。笑

 

あとショーのお歌で「満点の星が月の城へ誘(さそ)う」って言う歌詞があって、

いやいや月の城って。って笑ってしまった。絶対作詞者さん狙ってるだろ。笑

(るりさんの歌詞にも「瑠璃色」って入ってたしな…)

なんか、そんなところからも三枚目感を感じてしまう。

 

 

 

◇ありちゃん(暁千星さん)

はい、本日の主役。笑

この公演は私の中では「ありちゃんの公演」になった。まじで。

剣士の名門・吉岡家の当主を演じておられます。

ありちゃん、和服に長髪がとても似合う…!!

美しい。本当に美しい。

若き当主、しかも強い。そしてそれに奢らない。虚勢とか無駄な争いとかは不要だと、きちんと分別のつく方。

でもそんなのは後付けで、とにかく美しい、それだけ。笑

ポルトスや蒼太くんのときも、かわいいなぁかわいいなぁと思ってたけど、甘かった。

ありちゃんの可愛さは、「かっこいい役」を演じたほうが引き立つんだと。えぇ、よくわかりましたとも。

 

 

あとはショーの女役!なんだこの可愛さ!!

たまきちを誘惑する役で、色気が溢れ出てて凄かった。金のお衣装に金髪のショートヘアの破壊力よ。←

女役やるってパンフレットのインタビューに書いてあったから心構えはしてたつもりだったけど、

出てきた瞬間もうその美しさで目を離せなくて、

主役の二人そっちのけでオペラグラスでありちゃんばっかり追っかけてしまった。

おかげでそのシーンのストーリーが全然わからない。笑

 

ただ不思議なことに、あんなに可愛くてあんなに綺麗なのに、

どうしても「可愛い少年に女装させた」感が残る。

(これ、男役さんに共通の現象だと思う。研一のラインダンスですら、「女装」感あるもんな。あれは本当どういうメカニズムなんだ)

 

 

 

◇からんさん(千海華蘭さん)

お恥ずかしながら最近までお名前を知らなくて、

今回の公演で初めて積極的に探させていただきました。

上級生に失礼な言い方かもしれないけど、本当に可愛らしい方。なんで今まで知らなかったんだろ。

 

初登場シーン、パッと見だと可愛らしいから見逃してしまうけど、

からんさんがやっているから偉い人の役なんだろうな、と思って見てたらやっぱりそうだった。

おじいちゃんの役をやっていても可愛らしい。(何回可愛らしい言うねん)

 

安定感あるなぁー。今後も注目させていただきます。

 

 

 

◇うみちゃん(海乃美月さん)

本日の主役・その二。

怪我でショーはお休みで、お芝居だけの出演だけれど、もう存在感が抜群。

ベテランの太夫さんで、武蔵に対しても気づきを与えてくれる役。

京ことばのイントネーションとか、所作とかも全部美しいけど、

とにかくその色っぽい声!!どこから出てるのそれ!!

 

正直、私はうみちゃんがトップ娘役にならなかったのが本当に残念だったんだけど、

今回のお芝居を観て、その未練がかなり解消された。

この芸当は、ベテランの娘役さんにしかできない。

そして、これからのうみちゃんはそれを期待されていくんだと。

 

そんなうみちゃんが観れるのなら、これからの月組は本当に楽しみだ。

 

 

 

◇まゆぽん(輝月ゆうまさん)

相変わらずの、存在感ある脇役。

最初は当主のありちゃんのお付きだけど、ありちゃんが退いてから弟に付き、

彼が武蔵に敗れる現場には居合わせるけど逃げ出し…

まゆぽんはイケメン度数は高くないほうだと思うんだけど(失礼)、男性度数はダントツなんだよなぁ。素で男にしか見えない。

このまま走り続けて組長とかになってほしいな。絶対似合うだろ殿様の役とか。

 

 

 

◇るねちゃん(夢奈瑠音さん)

こちらも、お恥ずかしながら最近お名前を知った一人。

どこに出てくるかなぁ〜とわくわくしていたら、あらまぁ。ありちゃんの弟さん。

そんなふうに学年がひっくり返っちゃうこともアリなのね。(るねちゃん96期、ありちゃん98期)

血走った情熱だけで動いちゃう若さが溢れてて、すごく好感が持てました。

達人が切った花の茎の切り口に気づかないって言う「噛ませ役」的なところも含めて、いい役もらってるね!なんて上から目線で見てしまった。笑

美人さんだからこれからも注目します、というかしてしまうと思います。笑

 

 

 

以上。

久々の大劇場公演観劇でしたがとても大満足でした。

 

<<余談>>

次の宙組オーシャンズ11が楽しみすぎて、今日は絶対星組オーシャンズのDVDを買おう!!と意気込んでキャトルレーヴに向かったところ、

レジで「こちら、宙組オーシャンズの初日に復刻版のBlu-rayが発売されますがよろしいですか?」とお姉さんがわざわざ聞いてくれた!

そんなことまでレジの人が把握してんのかよ。素晴らしすぎる、宝塚のおもてなし精神。

そんなところでもまたちょっと宝塚が好きになりました。笑