宝塚宙組《オーシャンズ11》感想
花組オーシャンズ11(2013)が好きすぎてCDをエンドレスリピート、
先日の宙組初日(4月19日)発売のブルーレイは2011星・2013花の両方買ってしまった私。
ついに!!
台詞をほとんど覚えているくらいなのでストーリーは若干(いや、かなり)ゲシュタルト崩壊している感は否めなかったけど、気にせず感想いってみよう!
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◇元ライナスのキキさん(芹香斗亜さん)のラスティー
何と言ってもこれでしょう。最後に持ってきてもいいくらいの感動的トピックスだけど、感情の赴くままにとりあえず初っ端にもってきてみた。
これで3回目となる宝塚のオーシャンズ11、フル出場しているキキさん。初演の星組では新人公演でラスティーを演じられたということだけど、新公は観る機会がないので私は感慨深くありません。←
それよりは2013花組のライナスの印象のほうが大きい。大物だったお父さん(スリのジミー・コールドウェル)の影に押されて、いつもなんとなく自信がないライナス。
ライナス「…飛行機が遅れたんだ」
ダニー「電話くらいしろよ」
ライナス「飛行機の中じゃできないさ!」
いや、飛行機降りてからしろやーい!
…って初見のときは心の中でツッコんじゃったことはおいといて(おい)、まぁとにかくそんな感じで言い訳ばっかりのダメダメ少年でした。それがダニーたちの影響で成長していくんだよね。
そんなライナスに対して、今回はラスティーとなったキキさんが、名曲『JUMP!』の中で問いかける。
ラスティー「どうするライナス。飛ぶのか、俺たちと一緒に!」
いやー感動。前回、その言葉のおかげで一歩を踏み出せた、それを今度は自分が後輩に言ってあげるのね。
(続き)
ライナス「あんたたちと飛んでみるよ!」
ダニー「じゃあついてこいよ!」
この感動を誰かと共有したかった。一緒に行った友達はそんなに宝塚詳しくないしな。宝塚詳しい友達も別にそこまでオーシャンズ好きじゃないしな。
そんなわけでこの文章に思いをぶつけている。笑
ここほんとにハイライトよー…!
◇ハロルドのキャラ崩壊
これ2番目にもってくるかw って感じだけど衝撃的すぎた。
なんでオカマにしたーw!!(遠吠え)
いいじゃん!ハロルドは別にキャラ立たせなくても!!笑
ダニーの宿敵・ベネディクトのホテルで歌う元祖歌姫・ダイアナのショーを手がける演出家・ハロルド。(ほら! 説明するだけでこんなに長ったらしくなっちゃうじゃん! ってことは別にメインキャラじゃないじゃん!!w)
ダイアナ「なんで私があのエコロジー女のためになんか…!」
ハロルド「これはテスのプロモーションイベントなのよぅ!」
ベネディクト「ハロルド!(ダイアナに好き勝手させるなんて)何をやってるんだ!」
ハロルド「誰も彼女には逆らえないわよぅ!」
…え、いる?w この脚色ww
わかんないけど、ハロルドの役者さんってキャラ立ちさせるほどの上級生さんなのかな?(宙組わからん)
嫌いじゃないよ、別にね。でも面白すぎた。笑
◇そらライナスともえこリヴィングストン可愛い
これは、そのまんま。そらくん(和希そらさん)ともえこちゃん(瑠風輝さん)が期待通り可愛かった。期待以上でも以下でもなく。
あとポーラ役の遥羽ららちゃんとエメラルド役の天彩峰里ちゃんも可愛かった。
◇新曲『オーシャンズ10』の追加
初日映像で見てたから、新曲あるんだなっていうのは知ってたけど。
あの場面に入れるのは良かったなー。ダニーとラスティーが金庫破りしようぜって意気投合して、いざ仲間を集め始める直前。
「これから楽しいことが始まるんだ」って、観客を煽ってくれたような感じがして。
メロディーを覚えきれなかったことが悔やまれる。
◇いい人を隠しきれないベネディクト
これはなー…こちらの見方が悪かったような気もするけど…。
ずんちゃん(桜木みなとさん)がどんなベネディクトで来るのかと思ってたけど、悪者っぽさは出てたと思う! 思うけど、どうしても普段の満面の笑みのずんちゃんが思い浮かんでしまって…どうしても憎みきれなかった…。
まぁこれは前任(?)も悪いよね。初演がさゆみさん(紅ゆずるさん)で、再演がだいもん(望海風斗さん)だもの。どちらも悪役が得意だもの。だいもんに至っては、悪役が板につきすぎてて、よくファントムのエリックできたなっていうぐらい…(エリックも違和感なかった。ほんとうに彼はすごい)
◇すっしーさん(寿つかささん)が男にしか見えない
これも、そのまんま。笑
◇名曲『JACKPOT』の感動は変わらない
懐かしいなぁ。2013年の第一幕の最後、横一列になって舞台の奥へと歩いていく11人に「すげえぇぇぇ!」ってなったの。歩き方だけであんなに"男"を表現できるの、この人たちすごい。って。
それがあるから、一幕ラスト曲のJACKPOTのイントロだけで心拍数が上がった。どきどきした。
で、最後に横一列で歩いていくのも一緒。この感動は3組とも共通。
やっぱりこの作品は素晴らしいなぁ。また観れてよかったなぁ。
宙組バージョンはブルーレイ買わないつもりでいたけど、どうしよう…!